保護者様ができる<br>「お子さまのむし歯予防」

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保護者様ができる
「お子さまのむし歯予防」



お子さまの歯をむし歯から守るためには、毎日の歯磨きが予防の基本となります。ただし、幼い子どもは歯をうまく磨けません。お子さまが歯磨きをした後は保護者様が磨き残しをチェックし、仕上げ磨きを行ってあげることでむし歯予防の効果を高められます。


■お子さまの磨き残しをチェック


◎子どもの歯で磨き残しが出やすいポイント

お子さまの歯磨き後に磨き残しをチェックをするときには、市販の「歯垢染め出し成分入りの歯磨き粉」や「歯垢染め出しジェル」が便利です。染め出し成分によって歯垢が残った部分の歯が赤くなるため、磨き残しを確認しやすくなります。


<チェックポイント>


①歯の噛み合わせ面の溝


歯の噛み合わせ面の溝は歯垢や汚れが落ちにくい部分です。特に奥歯の溝は磨き残しが多いため注意してチェックしましょう。


②歯と歯のあいだ


歯と歯のあいだは歯ブラシの毛先が入りにくく、磨き残しがでやすいです。


③歯と歯ぐきの境目


歯と歯ぐきの境目は段差があるため毛先が届きにくく、磨き残しがでやすい部分です。


④前歯の裏側


前歯の裏側はお子さまご自身では上手に磨けないことが多く、磨き残しがでやすいです。


⑤奥歯の外側(頬側)


奥歯の外側はほっぺたのお肉が邪魔をして歯ブラシのヘッドが入りにくく、磨き残しがでやすいです。


⑥生え始めの乳歯・生え変わったばかりの永久歯


生え始めの乳歯や生え変わったばかりの永久歯は周りの歯と比べて背が低いです。周りの歯に合わせた磨き方では、生え始めで背の低い歯の噛み合わせ面に歯ブラシの毛先が当たらないため、磨き残しがでやすくなります。


⑦グラグラしている乳歯


グラグラしている乳歯は歯ブラシの毛先を安定して当てられないため、磨き残しがでやすいです。


■保護者様による仕上げ磨き


◎仕上げ磨きは9歳ごろまで

お子さまが9歳ごろになるまでは、保護者様によるお子さまの歯磨き後のチェックと仕上げ磨きが必須です。9歳以降は歯科医院での歯磨き指導や保護者様からのアドバイスを通じ、お子さまがご自身でしっかりと歯磨きができるようにしていきます。


◎磨き残しがでないようにしましょう

仕上げ磨きを行う際には、以下をご参考にしていただくことでお子さまの歯に残った歯垢や汚れを効率的に落としやすくなります。


<お子様への仕上げ磨きで気をつけたいポイント>


①歯の噛み合わせ面の溝

歯の噛み合わせ面の溝は歯ブラシの毛先が入りにくい箇所です。歯の噛み合わせ面を磨くときにはワンタフトブラシ(※)や毛先が極細の歯ブラシを使うとブラッシングしやすくなります。奥歯の噛み合わせ面はヘッドの厚みが薄くて小さいコンパクトヘッドの歯ブラシが歯の奥まで届きやすく、磨きやすいです。


(※)ワンタフトブラシ・・・毛先がペンのように1つの束になった歯ブラシ。
市販品もあります。


{歯の噛み合わせ面のむし歯予防に効果的なシーラントのご紹介}


歯の噛み合わせ面の溝は幅がとても狭く(20ミクロン以下)、ワンタフトブラシや極細の毛先の歯ブラシ(歯ブラシの毛先の直径は200ミクロン程度)を使っても溝の中の歯垢や汚れをすべて除去するのは不可能です。歯の噛み合わせ面の溝のむし歯を予防するには、プラスチック樹脂を溝に充填するシーラントが効果的です。シーラントをご希望の方は歯科医師までお申し出ください。


②歯と歯のあいだ

歯と歯のあいだはデンタルフロスを使って歯垢や汚れを落としてください。通常の糸だけのフロスをお子さまの小さな歯のあいだに通すのがむずかしい場合は、フロスに持ち手ハンドルがついたお子さま用のハンドル付きフロスを使うことをおすすめします。


注意点は、フロスを歯のあいだに入れるときは強い力で入れないようにすることです。強い力でフロスを歯のあいだに入れるとフロスの糸が歯ぐきを傷つけてしまうおそれがあります。フロスを入れるときはグッと力を入れて押し込むのではなく、糸を前後に動かしながら歯のあいだに挿し込むと入りやすくなります。


③歯と歯ぐきの境目

歯と歯ぐきの境目を磨くときには境目に対して歯ブラシの毛先を45度の角度で当て、歯ブラシを小刻みに動かして歯垢や汚れを落としましょう。


④前歯の裏側

前歯の裏側は歯ブラシを縦に入れ、上下に動かして磨きましょう。上下に動かす際は歯ブラシの毛先のつま先(毛先の上部分)やかかと(毛先の下部分)を使うと前歯の裏側の歯垢や汚れを効率的に落としやすくなります。


⑤奥歯の外側(頬側)

奥歯の外側(頬側)を磨くときは、ヘッドが薄くて小さいコンパクトヘッドの歯ブラシを使うと歯垢や汚れを落としやすくなります。


奥歯の外側を磨く際はお子さまにお口を閉じさせ、ほっぺたと歯のあいだに歯ブラシを入れるスペースを作ってからブラッシングしてください。お口が開いた状態だとほっぺたのお肉が奥歯の外側に密着して歯ブラシのヘッドが動かしにくくなり、磨き残しがでやすくなります。


⑥生え始めの乳歯・生え変わったばかりの永久歯

生え始めの乳歯や生え変わったばかりの永久歯を磨くときは、歯ブラシを斜め横から挿し入れて歯の噛み合わせ面を磨くようにしましょう。


⑦グラグラしている乳歯

グラグラしている乳歯は噛み合わせ面や磨く箇所の裏側を指の腹で押さえてあげるとグラグラが抑えられて磨きやすくなります。


■仕上げ磨きの回数・時間について


◎1日1回、お子さまが寝る前に3分程度の仕上げ磨きを

保護者様による仕上げ磨きは1日1回、お子さまが寝る前に3分程度で行うようにしましょう。


ベストは毎食後の仕上げ磨きですが、家事やお仕事などで忙しい保護者様がお子さまの食事の度に仕上げ磨きを行ってあげるのは現実的ではないかもしれません。


今回お伝えしたチェックポイントを守っていただければ、仕上げ磨きは3分程度でOKです。あまり長い時間ブラッシングをするとお子さまが仕上げ磨きを嫌がってしまう可能性があります。


■お子さま・保護者様への歯磨き指導を行っています


◎ご希望の方はご遠慮なくお申し出ください

美浜デンタルクリニックでは、お子さま・保護者様への歯磨き指導を行っています。


小さなお子さまがご自身でしっかり歯を磨けるようになるための「自分磨き」や保護者様の仕上げ磨きのやり方を歯科衛生士が丁寧にやさしくアドバイスいたします。


歯磨き指導をご希望の方は歯科医師、スタッフまでご遠慮なくお申し出ください。


毎日の歯磨きと定期検診でお子さまの歯をむし歯から守りましょう


お子さまの大切な歯をむし歯から守るためにも、毎日の歯磨き(+保護者様による歯磨き後のチェックと仕上げ磨き)をきちんと行い、合わせて、歯科医院で定期的に検診を受けるようにしましょう。

美浜デンタルクリニック
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