歯の黄ばみや着色を気にされる方が増えています。
歯科医院でのクリーニングで着色が落ちることもありますが、白く輝く歯を手に入れるには、ホワイトニングを行うと、とても美しく見えます。
近年では、ホワイトニングが一般に広がり、人前に出るお仕事をされている方の中には、身だしなみとしてホワイトニングを行う方も増えてきました。
今回は、ホワイトニングがどういうものなのか、ホワイトニングを行うとどのような効果があるのかについて解説します。
目次
■ホワイトニングの種類
まずホワイトニングの基本的な考え方は、薬剤を使用して、歯の表面の着色した部分を漂白し歯のエナメル質のきれいな部分を表面に出してくるという施術です。
歯の機能を回復するためというよりは、きれいに見せるための治療となるため、保険適用外の自由診療となります。
さらに大きく分けると、そのやり方で3つの種類に分けることができます。
◎オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングです。歯科医院内で薬剤を塗布し、特殊な光を照射することによって歯を漂白します。
ご自宅で扱うホワイトニング(オフィスホワイトニング)剤よりも高い濃度のものを扱えるため、1回の施術でも効果を感じられることが多くあります。
また、歯科医院内で施術を行うため、知覚過敏などのトラブルが起きても対処しやすいのがメリットです。
オフィスホワイトニングのメリット
★90分かけてしっかり漂白するから1回で効果を実感しやすい
★薬剤がしみる痛みが出るなどのトラブルにもすぐ対応できる
★クリーニングも行うため健康的に歯を白くできる
★毎日コツコツしなくてもよい
このようなことが挙げられます。1回で効果を感じられやすい反面、定期的に行わないと、半年から1年でだんだん歯の色が後戻りしていくデメリットもあります。 では、ホームホワイトニングはどんな特徴やメリットがあるのでしょう
◎ホームホワイトニング
ご自宅にマウスピースを持ち帰っていただき、その中にホワイトニング剤を注入し、歯を漂白するホワイトニング方法です。
オフィスホワイトニングに比べ、緩やかに歯を白くしていくのが特徴で、効果を長く持続できるというメリットもあります。
歯科医院に通う時間がとりにくい方、時間がかかっても長い効果を得たい方にはおすすめです。
ホームホワイトニングのメリット
★ご自身のタイミングでホワイトニングができる
★2回目以降通院の必要がない
★色の後戻りが少ないため効果が長く持続する
通院の必要がないのは、大きな特徴かもしれません。しかし、ご自宅でできてしまう分、お口の中に異常が起こった場合の対応がしづらい、コツコツ取り組める人でないと向かないなどのデメリットもしっかり把握しておきましょう。
◎デュアルホワイトニング
歯科医院に通いオフィスホワイトニングを受けながら、ご自宅でもホームホワイトニングを続ける方法です。
併用することで、歯を早く漂白することができます。
ホワイトニングを行ったことがあるけど、あまり効果が感じられなかったという方でも、しっかり白さを感じていただける方法です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの良いところを併せた、しっかり歯を短期間で長く歯を白くさせたい方におすすめのホワイトニングです。
■口元の印象が違う!ホワイトニングのメリット
◎口元が白く健康的に見える
その方それぞれのライフスタイルや好みによりますが、まず当院でおすすめしたいのは不自然な白さ(青白く見えるような真っ白な歯)というより、「より健康に見えると口元を目指す」ということです。
ラミネートベニア(歯の表面に張り付ける人工の歯)や補綴物では出しにくい、天然歯ならではの白さを、ホワイトニングでは得ることができます。
◎清潔感が違う
口元の清潔感はとても大切です。
黄味がかった歯の色でも清潔ということも多くありますが、やはりある程度の白さがあると清潔に見えるものです。
たばこのヤニや、飲み物に含まれるステインなどはクリーニングで落とすことができますが、クリーニングで自分の歯以上に白くすることはできません。
◎若々しく見える
ホワイトニング剤は歯を白くするために、2つの場所に異なる効果を発揮しています。
1つはエナメル質表面を変質させ、中の象牙質を透けにくくする効果、もう1つは中まで浸透し、象牙質を脱色する効果です。
象牙質は加齢により年々色が濃くなってしまいます。
そのため、歯の黄ばみ=加齢のサインと取られてしまうケースもないとはいえません。
そのため歯を白く脱色すると、若々しく見える効果もあると言ってもいいのではないでしょうか。
ホワイトニングの注意点
白く健康的な歯は、第一印象もよくなります。ホワイトニングを行っていただくにあたり注意点も知っておきましょう。
お口の中の状況によっては、詰め物や被せ物といった人工の歯が入っていることがあると思います。人工の歯は漂白されないため、色合いの違いが目立ってしまうことも考えられます。また、妊娠中の方など身体の状態によっても、ホワイトニング自体を行っていただけない場合があります。
まずは歯科医院でホワイトニングについて聞いてみることから始めるとより安心です。
【ホワイトニングの効果はざまざま】
歯を白くすることで、その人の印象が変わる可能性が大いにあります。
歯の黄ばみなどに悩んでいる方は、一度ホワイトニングを検討してみてもよいかもしれません。歯に関するお悩みの際は、ぜひ一度当院にご相談ください。